
LGエレクトロニクスがCES 2024で、透明になる壁掛け有機ELテレビテレビLG Signature OLED Tを発表しました。コントラストスクリーンと呼ばれる不透明なフィルムを巻き取ることで、透明な画面に変化するという画期的な機能を持っています。
LG Signature OLED Tは、透明な有機ELパネルの後ろに、コントラストスクリーンと呼ばれる不透明なフィルムを巻き取ることができる構造になっています。コントラストスクリーンが展開されているときは、通常の有機ELテレビと同じように、高精細で鮮やかな映像を楽しむことができます。しかし、コントラストスクリーンが巻き取られると、画面が透明になり、背景の風景やインテリアが見えるようになります。
このとき、画面の一部分だけに映像や情報を表示することも可能です。例えば、画面の下部にT-Barと呼ばれるニュースや天気などの情報を表示することができます。また、画面全体に透明なアートやビデオを表示することもできます。LGは、透明な画面に水槽の映像を表示するなどのデモを行っています。
LGは、透明な有機ELテレビの魅力として、次のような点を挙げています。
- リビングスペースの自由度を高める:透明な画面は、テレビが置かれた場所の雰囲気や景色を損なわず、インテリアの一部として溶け込むことができます。また、テレビを壁に取り付けることも可能で、背景に合わせて画面の透明度を調整することもできます。
- 新しいスクリーン体験を提供する:透明な画面は、映像や情報を背景と重ね合わせることで、新しい視覚効果や表現力を生み出します。例えば、コンテンツに応じてコントラストスクリーンが自動的に展開や巻き取りを行うことで、画面の透明度を変化させることができます。LGは、コンテンツパートナーと協力して、この機能を活用したコンテンツを開発しているとしています。
- 画質と性能の向上を実現する:透明な有機ELテレビは、LGの有機ELテレビと同様に、高いコントラストや色彩表現、応答速度などの画質と性能を備えています。また、LGの独自のAIプロセッサーであるα11を搭載しており、映像や音声の最適化やアップスケーリングなどの機能を提供しています。
LG Signature OLED Tは、ワイヤレス伝送技術を採用しており、テレビ本体と映像や音声を送るゼロコネクトボックスとの間に、ケーブルを必要としません。ゼロコネクトボックスは、最大4K/144Hzの映像や音声をワイヤレスで伝送することができます。これにより、テレビの設置場所や向きを自由に選ぶことができます。また、ゲームや動画などの高画質コンテンツをワイヤレスで楽しむことができます。
長年にわたり、テレビは単なる情報や娯楽の提供源としての役割を超え、インテリアの一部としての存在感も問われてきました。家庭のリビングスペースにおいて、テレビはしばしば中心的な役割を果たし、デザインや配置が空間全体の雰囲気に大きく影響します。これまでのテレビは、その大きな黒い画面が、使用していない時に部屋の美観を損ねるという問題を抱えていました。特に大画面化が進むにつれて、その問題はより強く意識されるようになっています。
LG Signature OLED Tのような革新的な透明ディスプレイの登場は、この問題に対する解決策の提示です。このテレビは、使用していない時にはほとんど目立たず、部屋のデザインに溶け込みます。さらに、その透明性は、部屋の景色を遮らず、空間をより開放的に感じさせます。このようなテレビとインテリアとの融合は、テクノロジーとデザインの調和を求める現代のライフスタイルにおいて、重要なテーマとなっており、LG Signature OLED Tはその最先端を行く製品と言えるでしょう。
LG Signature OLED Tは、CES 2024で発表されたばかりであり、価格や発売時期などの詳細はまだ公開されていません。LGは、2024年の下半期に発売する予定であるとしていますが、具体的な日程は未定です。また、LG Signature OLED Tは、LGの最高級ブランドであるLG SIGNATUREの一員であり、高級感やデザイン性を重視した製品です。そのため、価格は非常に高くなると予想されます。
The Virge digitalTrends Mashable
監修者のコメント:AIによる複数のニュースによるまとめで制作しています。なお、画像についてはVirgeの報道から引用しています。引用元URL:The Verge
