米スーパーマイクロコンピューター（SMCI）は、人工知能（AI）関連銘柄として、2024年1月1日以降、3倍以上になっており、投資家の期待が高まっています。また、ウォール街のアナリストも、スーパーマイクロに対して肯定的な見方をしています。例えば、ロイターによると、スーパーマイクロに対するアナリストの平均目標株価は、現在の株価よりも約20%高い水準にあるということです。また、スーパーマイクロに対するアナリストのレーティングは、全体の約80%が「買い」または「強く買い」となっています。同社は、データセンターサーバーのメーカーであり、AIアプリケーションやトレーニングを強化する機器の需要の高まりに応えています。
SMCIは1月31日に、2024会計年度第2四半期の財務結果を発表。四半期の売上高36億6,000万ドルを報告しました。これは、2024会計年度第1四半期の21億2,000万ドルおよび前年同期の18億ドルからの大幅な増加です。
ウォール街は、スーパーマイクロの売上高が6月までの1年間で2倍以上の145億ドルになると予想していますが、スーパーマイクロの目標は更に高く、同社は、2024年度中に売上高250億ドルを目指しています。そのうちの約半分はAI関連の売上となると見込んでいます。
しかし、同社は、半導体の供給不足による課題にも直面しています。リャン氏は、チップの入手が難しくなっていることを認め、チップ企業やエヌビディアからの供給が増えれば、顧客への出荷量を増やすことができると述べています。
スーパーマイクロのCEOであるチャールズ・リャン氏は、同社の戦略として、垂直統合とカスタマイズの強化を挙げています。同社は、自社でサーバーの設計や製造、テスト、出荷を行っており、顧客のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。また、同社は、エヌビディアやインテルなどの半導体メーカーとのパートナーシップを強化し、最新のチップやアクセラレータを搭載したサーバーを提供しています。これにより、同社は、AIやビッグデータ、高性能計算などの分野で高いパフォーマンスを実現しています。
スーパーマイクロコンピューター製品の技術的な特徴
スーパーマイクロは、AI分野での競争力を高めるために、技術的な革新にも力を入れています。同社は、AIアプリケーションやトレーニングに最適化されたサーバーを開発しており、以下のような特徴を持っています。
- GPUサーバー: スーパーマイクロは、エヌビディアのGPUを搭載したサーバーを多数提供しています。GPUは、AIやビッグデータ、高性能計算などの分野で、高い並列処理能力を発揮します。スーパーマイクロのGPUサーバーは、最大16個のGPUを搭載できるほか、エヌビディアのNVLinkやNVSwitchといった技術を利用して、GPU間の高速なデータ転送を実現しています。また、スーパーマイクロは、エヌビディアの最新のGPUであるAmpereアーキテクチャのA100を搭載したサーバーも提供しており、これにより、AIのトレーニングや推論の性能を大幅に向上させています。
- AIソリューション: スーパーマイクロは、AIソリューションというパッケージも提供しています。これは、AIの開発や運用に必要なハードウェアやソフトウェア、サポートを一括して提供するサービスです。顧客は、自分のAIの目的や規模に応じて、スーパーマイクロのサーバーを選択できます。また、スーパーマイクロは、AIのフレームワークやライブラリ、ツールなどのソフトウェアをインストールして、顧客に提供します。さらに、スーパーマイクロは、AIの導入や運用に関するサポートやコンサルティングも行っています。このサービスは、AIの導入を容易にし、効率や品質を向上させます。
昨日（2/16）の取引では、6営業日連続上昇から-19.99％からの急落となった米スーパーマイクロコンピューター（SMCI）の株価ですが、AI関連銘柄のポテンシャルは引き続き高いと思います。決して、ただのミーム銘柄ではありません。2024年度中に売上高250億ドルを目指すのであれば、更に期待が高まる銘柄です。売上高250億ドルという目標にエヌビディアのGPU出荷の改善を織り込んでいるか、という所の見極めがポイントだと思います。
参照元：bnnbloomberg.ca
この記事は情報提供を目的としており、投資アドバイスではありません。投資は自己判断で行ってください。
監修者のコメント：AIによるまとめと編集、そして一部加筆しました。